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台湾原住民研究 24

台湾原住民研究 24

台湾先住諸族の研究誌。論文・資料・調査報告・エッセイなどを含む関連情報の拠点。

著者 日本順益台湾原住民研究会
ジャンル 定期刊行物
シリーズ 雑誌 > 台湾原住民研究
出版年月日 2020/11/20
ISBN 9784894898646
判型・ページ数 A5・278ページ
定価 本体3,000円+税
在庫 在庫あり
 

目次

[論文]
「救済品」とキリスト教:米援をめぐるカトリック宣教とアミの入信の諸相 (岡田紅理子)
クヴァランの命名慣習に関する一考察:日本統治時代~現在まで (清水 純)
現代社会におけるルカイの首長権威と首長家族 (尤  驍)

[翻訳論文]
宜蘭平原のクヴァラン族の来源、分布、遷移:哆囉美遠社、猴猴社を中心とした研究 (詹素娟/訳:森若裕子・監修:清水純)
補論 (詹素娟/訳:森若裕子)
解題 (清水 純)

[研究ノート]
現代台湾における原住民族教育政策:族語教育、部落学校、実験教育の事例を中心に (石垣 直)

[資料]
建和村謝玉芳氏の語るプユマの動物昔話 (蛸島 直)
台湾遺跡出土の煙管 (角南聡一郎)
浅井資料中の英文書簡について:ジョージ・カーとの交流を中心に (清水 純)

[報告]
第12回台日原住民族研究フォーラム報告 (田本はる菜)
「沖縄のハジチ、台湾原住民族のタトゥー 歴史と今」展の開催 (山本芳美)

[書評]
陳永龍・丘延亮著『防天災 禦人禍:原住民抗争與台湾出路』 (山西弘朗)

[彙報]
執筆要領・執筆細則(2019/11/20 改訂)
編集後記

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内容説明

台湾先住諸族の研究誌。漢化と近代化の波に呑まれ、消失・変容しつつある多様なその文化を、人類学の立場から考究、紹介。論文・資料・調査報告・エッセイなどを含む関連情報の拠点。

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編集後記

 24号から編集代表者が交代しました。以降は4年ごとの交代制に移行します。思えば、初代編集長は末成道男先生、次いで笠原政治先生、さらに11号以降は清水純先生が担当されてきました。

 今号は、中央研究院台湾史研究所の詹素娟先生に論文を提供いただきました。ほぼ毎号に翻訳論文の枠を設けていますが、本誌にて紹介するべき基本文献であり、新たに補論を書きおろしていただきました。編集委員会一同、感謝いたします。

 また、Covid-19が猛威を振るう中の作業と刊行となりました。すでに11号以降、編集委員会の編集作業のほとんどは、メール討議に移行しています。しかしながら、これまでは順益の研究会にあわせるなどして、年に数回は編集委員が集まり、編集方針や内容を打ち合わせする機会をもってきました。まさか、研究会も叶わない状況になるとは思いもしませんでした。

 編集後記執筆時点の2020年12月時点には、世界の一部でワクチン接種がはじまりました。しかし、今しばらくは会員や読者の大半は台湾との往来が難しいでしょう。国内の長距離移動にもためらう状態が続くはずです。それでも、定期刊行に邁進したいと思います。「おうち時間」が多くなった会員の皆様におかれましては、過去の調査ノートや資料を読み返していただき、台湾への想いとこれまでの知識を巡らすかたちで、次号への投稿をお願い申しあげます。「カメラは止めるな、研究と交流も止めるな」です。(Y.Y)


24号編集委員会名簿(アイウエオ五十音順)
石垣  直
清水  純
原  英子
松岡  格
宮岡真央子
山田 仁史
山本 芳美(編集代表)

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執筆者紹介(掲載順、2020年11月20日現在)

岡田紅理子(おかだ くりこ) 日本学術振興会(京都大学)・特別研究員
清水  純(しみず じゅん) 日本大学経済学部・教授
尤   驍(YOU Xiao) 神戸大学大学院国際文化学研究科博士後期課程
/日本学術振興会特別研究員DC1
詹 素 娟(CHAN Su-chuan) 台湾・中央研究院台湾史研究所・副研究員
森若 裕子(もりわか ひろこ) 翻訳業
石垣  直(いしがき なおき) 沖縄国際大学総合文化学部・教授
蛸島  直(たこしま すなお) 愛知学院大学文学部・教授
角南聡一郎(すなみ そういちろう) 神奈川大学国際日本学部歴史民俗学科・准教授
田本はる菜(たもと はるな) 北海道大学アイヌ・先住民研究センター・博士研究員
山本 芳美(やまもと よしみ) 都留文科大学文学部・教授
山西 弘朗(やまにし ひろあき) 天理教海外部翻訳課

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