目次
「血縁」の再構築──同姓団体の生成とその社会的機能(吉原和男)
はじめに
一 同姓団体の祖型──宗族と合族祠
二 香港における同姓団体の発達
三 同姓団体の概念をめぐって
四 アジアの同姓団体の現在──存続と衰退
中国における宗族の伝統(井上 徹)
一 はじめに
二 宗族の概念
三 宗族の定着
四 宗族の広域的展開
五 おわりに
危機状況下の同族集団
──浙江省の同姓村における細菌戦被害を通して──(上田 信)
はじめに
一 親族組織と村落
二 祖先に活かされる村
三 危機状況下の村
おわりに
人間関係の構築にみる台湾同姓団体の機能(上水流久彦)
一 はじめに
二 調査地と劉姓宗親会
三 劉姓宗親会にみる人間関係の分節化
四 トンイズム概念の再検討
韓国の都市化の展開に伴う同姓結合の生成と変容(魯 富子)
一 問題の所在
二 同姓(Dong-Song)の意義
三 都市化の展開に伴う同姓組織の生成と変容
四 先行研究と研究課題の設定
五 同姓組織の生成と変容の実態
六 韓国の都市化と「帰属的機能組織」の生成と変容
ケンダン・父系・『地縁』──『民族』の再構築プロセス(原尻英樹)
まえがき
一 植民地人類学の方法
二 済州島への人類学的まなざし
三 ネットワークコミュニティーの概念規定
四 「歴史化」される「構造」と
「構造化」される「歴史」へ向けて
歴史人類学から見た韓国の親族結合(嶋 陸奥彦)
一 はじめに
二 親族結合システムの歴史的変化
三 祖先祭祀と親族の組織化
四 持続する再構築過程と組織の多様な実態
ベトナム北部の父系出自・外族・同姓結合(宮沢千尋)
一 父系親族集団──ゾンホ(dong ho)
二 外族
三 同姓結合
四 血縁の再構築
一九世紀│二〇世紀初頭北部ベトナム村落における族結合再編(嶋尾 稔)
はじめに
一 百穀社と村内のゾンホの概況
二 一八世紀以前の村の状況
三 一九世紀の族結合
四 仏領初期の族結合
おわりに
コメント
東アジア親族制度──変化の諸局面(瀬川昌久)
「制度」としての血縁──ケーススタディから比較研究へ(園田茂人)
経済発展と同姓結合──韓国社会を中心に(服部民夫)
父系血縁原理の現代的脈絡──韓国社会をめぐって(伊藤亜人)
都市における同姓集団の運動と機能──都市人類学の視点から(和崎春日)
総括コメント(末成道男)
総合討論(田村克己編)
あとがき
索引
内容説明
華人社会に顕著な同姓団体に着目し、伝統的な父系出自との関連を考察。血縁イデオロギーとその再構築の原理・諸相を、中国・台湾・韓国・ベトナムの事例から、歴史・民族・社会の視点で探る。2000年の初版・上製本の品切れに伴う並製本での再版。〔慶應義塾大学地域研究センター叢書〕
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はじめに 吉原和男・鈴木正崇・末成道男
本書は一九九九年九月二五日・二六日に、慶應義塾大学地域研究センターで開催されたシンポジウム「『血縁』の再構築──東アジアにおける父系出自と同姓結合」での発表に基づく論文を収録し、会場でのコメントおよび総合討論を合わせて編集したものである。地域研究センターでは、既に可児弘明氏(慶應義塾大学名誉教授、敬愛大学教授)を代表として、「香港および香港問題に関する研究」と「多民族国家の中の漢族および中国系人」という二つの研究プロジェクトが実施され、これに関連してシンポジウム「華南──華僑・華人の故郷」と、国際シンポジウム「拡大する中国世界──北アメリカの体験」が開催されている。いずれも中国大陸および隣接地域の中国人社会、そして中国人移民によって構成された海外の華僑・華人社会の研究であり、今回のシンポジウムはこの延長線上に企画された。
今回のシンポジウムでは、中国世界における「同姓団体」の形成過程に注目し、その結成される理由と背景を考察し、漢族を中心にした家族・親族を支える父系出自原理が東アジアでいかなる位置づけを与えられるかを検討した。考察する地域の範囲を中国大陸や華僑・華人社会に限定せず、中国文化が影響を及ぼした地域、あるいは中国文明と相互交渉のあった地域に拡大した。韓国・ベトナム・沖縄などが視野に入る所以である。
シンポジウムのキーワードの一つは「同姓団体」である。これにあたる現地語は、中国世界で比較的よく使用される用語で言えば、宗親会である。同姓団体は任意加入の社会組織であり、人口の国際移動に伴って都市社会において結成されたと考えられる。この組織のモデルは、移民や移動した人々の元の出身地に既に存在した親族組織であり、それを新しい環境である都市で生かしつつ換骨奪胎して再編成したというのが本書の基本的見解である。その視点は、人間の移動と適応による社会の再編成や人間関係の再構築に関心があり、都市という場における社会の在り方、移住・移民という流動的な人間の生き方に焦点を当てている。
さて、この「同姓団体」という用語について補足説明をしておきたい。研究者によっては本書の魯論文のように、「同姓集団」の用語を使用して、「『姓』と『本(祖先の出身地)』を同じくする者の集団」と定義し、父系親族組織としての門中とそれを母体とした宗親会の双方を含めて考察する者もいる。「同姓団体」と「同姓集団」は混同されやすい。魯論文によれば、韓国の「宗親会」は小規模なものでも人口規模数万と言われ、吉原が使用する「同姓団体」のように会員登録ないし会費納入が実行される任意加入の団体ではなく、いわばそうした団体の潜在的会員を含めた「同姓者の集積集団」ないしは「同姓カテゴリー」である。従って、香港や華人社会に見られる「宗親会」や「宗親総会」などとはメンバーシップにおいて明確に異なっている。中国世界の同姓者の任意加入団体とメンバーシップにおいて類似する韓国の組織は、魯の言う「同姓下部組織」であろう。このように組織名称に同じ漢字が使用されても意味が異なるので、比較研究には注意が必要であることは、本シンポジウムの総括コメント(末成)に述べられているとおりである。
同姓団体の組織原理は、遡れば中国の漢族の伝統社会における父系出自原理に求められ、この原理は宗族に代表される家族・親族主体の血縁集団に典型的に見いだされる。具体的には社会人類学でいう父系クラン(clan)や父系リネージ(lineage)である。しかし、「同姓団体」は、閉鎖的な血縁や地縁による社会集団ではなく、同姓者の任意加入によるボランタリー・アソシエーション(voluntary association)であり、ネットワークを形成する流動的な社会関係が特徴である。従って、現代のように急激に経済・社会・文化が変動し、極めて流動化している社会においてもしたたかに活動している。むしろ、グローバル化の中で活動をより活発化して新しい人間関係を作り出す核になっているとさえ言える。しかし、その根底にあるものは儒教的要素を重要な核として含む中国文化、なかんずく漢族の文化と社会であり、それが伝播・受容された地域には父系血縁を重視する同姓結合が必然的に現われ、各地の状況に適合しつつ現在でも新たな組織化を試みているのである。
ただし、具体・個別的な組織としては地域ごとに現われ方に差違があり、日本ではほとんど見られないのに対して、香港や東南アジアの諸都市のチャイナタウンでは、たとえば香港馮氏宗親会、泰國陳氏宗親総会などの名称の同姓団体が活動し、市街地にはこれらの団体の会所がある。香港、シンガポール、マレーシア、そしてタイでは同姓団体の連合組織が形成されている。北米のチャイナタウンでは、たとえば譚家公所や林西河堂などと呼ばれ、宗親会・宗親総会の語はあまり使用されないが、類似の機能を持つ組織が強固に形成されている。また、姓を直接的に表示しない団体(例えば香港至徳総会など)もある。このような名称の多様性を考慮して比較研究を可能にするために、これらの組織を包括的に表記する用語として「同姓団体」を使用するのである。
同姓団体が結成されるに際しては、「同姓=父系血縁」というイデオロギーが形成され、それが重要な役割をはたしていることを強調しておきたい。父系クランや父系リネージでは父系出自原理からの自然の帰結として、「父系血縁の表れとしての同姓関係」という認識が生ずるが、同姓団体ではこの認識を逆転させた「同姓者であれば父系血縁がある者」という考え、すなわち「同姓=父系血縁」イデオロギーが会員の結集を支えているのである。このイデオロギーは、移民社会や急激に発展した都市社会において家族・親族的な絆を喪失した人々が「血縁」を再構築するために創り出したものである。
地域研究センターでは、これまで中国世界に焦点を絞った研究を多く行なってきた。今回の企画では、これを拡大して広い意味での中国文化圏を視野に入れ、アジアにおける中国文化の受容・変容・拒否の動態を地域間の比較研究の視点から考察しようと試みた。こうした課題においては学際的なアプローチが要求される。従って、本シンポジウムでは、文化人類学や社会人類学のほか、歴史学や社会学の分野で論題に直接的に関係した研究者に発表を依頼し、コメンテイターや一般討論者から広い視野による意見がいただけるように留意した。この意図はかなりの程度、実現できたと思っている。ただし、東アジア全体を視野に入れながらも、全地域を網羅するわけにはいかなかった。例えば、「同姓団体」は韓国本土のほか海外の韓国・朝鮮人社会の一部にもあるが、後者について本格的に考察する論文は、企画はしたものの発表は実現出来なかった。総合討論で多少は補いをつけたが、今後の課題として残っている。
発表された個別論文については、コメントおよび総合討論の論議があるので、ここでは多く述べないが、若干の補足をしておきたい。本シンポジウムでは、東アジアの中国世界と韓国・朝鮮人社会、並びにその周辺における同姓団体の研究が一つの柱であったが、相互の比較についての議論が十分に深まったとは言えない。例えば、魯論文の研究対象は韓国国内の「同姓集団」(宗親会とその下部組織)に限定され、海外のそれは対象外であったし、他の執筆者の論文でも論じられなかった。
吉原論文は香港と海外華人社会の同姓団体一般について、また上水流論文が台湾国内の同姓団体に言及したが、いずれも任意加入のボランタリー・アソシエーションが対象である。在日韓国朝鮮人社会の宗親会などが取り上げられなかったのは残念だが、この主題については、小川伸彦・寺岡伸悟「マイノリティ組織のエスニシティ──在日光山金氏親族会調査より」(『社会学評論』一七四号、一九九三年)と、宗教社会学の会編『宗教ネットワーク』(行路社、一九九五年)の第四章「在日コリアンの親族組織と宗教生活──在日光山金氏親族会調査より」があり、いずれも大阪の宗親会を論じている。後者では韓国の親族組織との関係も考察され、今後の展開が期待される。
一方、韓国本土では、都市社会の同姓団体と共に、その母体ないしモデルとなる伝統的親族組織の「門中」が強固に存続していて、双方の関係を考察することが可能である。これに対して香港と海外華人社会では、そのモデルである宗族は中国大陸では既に解体して久しく、共時的比較は不可能である。一九七八年以降の改革開放が急速に進んでも、中国の現国家体制下では旧社会に存在したような宗族そのものの復活はあり得ない。華僑の出身地では、かつては血縁関係があったという同族意識の復活が顕著にみられるが、同姓団体と宗族のつながりは過去の事実に限定される。
一方、同じ中国文化圏に属する台湾の状況は香港とは異なっている。上水流論文では、ある宗親会と同姓の関連団体の関係が考察されているが、その同姓の関連団体の性格は恐らくはクラン団体で、伝統中国における宗族、すなわち父系出自が史料的に裏付けられている強固な親族集団ではないと思われる。また、台湾では宗族に基盤を置く祭祀公業が各地に現存するが、上水流論文ではこれとの関係は論じられておらず今後の課題となろう。宗親会にも言及した先行研究として、石田浩『台湾漢人村落の社会経済構造』(関西大学出版部、一九八五年)の第五章「台湾における祭祀公業の意義とその変容──中部台湾の同族組織の調査事例」がある。
総合討論では、現代韓国における門中と宗親会の関係は議論されたが、中国世界における宗族と同姓団体の共時的関係は上述の理由で議論されなかった。かつて栄えた出自に基づく父系親族集団と、任意加入である同姓団体の関係を比較考察することは重要であり、現時点では台湾と香港の新界地区に関してのみ可能であろう。また、日本人社会には「同姓団体」は存在せず、ベトナムや沖縄はその影響が大きいが慎重な検討が必要であると予想される。
ベトナムでの父系的親族関係は、従来は村の範囲を越えることが稀だったが、最近では同姓を手がかりに、村を越えて広がる動きが見られるという。異なる地方の村々の同姓親族を糾合し家譜(族譜に相当)を作る動きは、末成のコメントにも触れられている。これは、韓国と同様に「同族集団」の問題と見なすことも可能であるが、韓国の「同姓同本」と比べれば、父系血縁へのこだわりは遥かに希薄である。このような同族結合を「同族団体」に分類することに躊躇する理由は、機能的で功利主義的な活動や目的が、まだあまり明確でないからである。ベトナムでの父系概念の拡張の事例や、韓国での「同姓団体」としては分類され得ない事例は、香港や華人社会の典型的で明確な事例に比べれば、取り上げないほうが論旨としては明快であったかもしれない。しかし、こうした中国世界の周辺の諸事例こそ、概念の境界を明確にするという点で価値があるとも言えるのである。
本書の試みは、いわゆる伝統との連続性に止まらず、伝統の創造や現代的適応、更には新たな社会関係の再創造を視野に入れている。そして、親族を研究の主題に据えてきた社会人類学を現代に再生させて、より実践的な社会の理解に役立て、今後の人々の生き方を広い視野から考え直す意図もある。本書は、流動化する世界の中で加速度的に変化する人間関係の在り方を再考し、現代世界の行く方を的確に把握することを目的としている。
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編著者紹介(2000年、初版刊行時のもの)
吉原和男(よしはら かずお)
1949生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了。慶應義塾大学教授。論文に「タイ華人社会の民衆教団」『講座文化人類学 第11巻:宗教の現代』(岩波書店)、「宗親総会と大宗祠がつなぐ:タイ華人社会」『民族で読む中国』(朝日新聞社)、「再構築されるエスニシティ:北カリフォルニアのインドシナ系潮州人」『アメリカの多民族体制:「民族」の創出』(東京大学出版会)など。
鈴木正崇(すずき まさたか)
1949年生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了。慶應義塾大学教授。著書に『スリランカの宗教と社会』(春秋社)、『西南中国の少数民族──貴州省苗族民俗誌』(共著、古今書院)、『東アジアのシャーマニズムと民俗』(編著、勁草書房)など。
末成道男(すえなり みちお)
1938年生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得退学。東洋大学教授。著書に『仲間』(共著、弘文堂)、『台湾アミ族の社会組織と変化』(東京大学出版会)、『ベトナムの祖先祭祀──潮曲の社会生活』(風響社)など。
執筆者紹介(執筆順)
井上 徹(いのうえ とおる)
1954年生まれ。名古屋大学大学院博士課程満期退学。弘前大学教授。著書に『中国の宗族と国家の礼制』(研文出版)など。
上田 信(うえだ まこと)
1957年生まれ。東京大学大学院修士課程修了。立教大学教授。著書に『伝統中国』(講談社)、『森と緑の中国史』(岩波書店)など。
上水流久彦(かみづる ひさひこ)
1968年生まれ。広島大学大学院博士課程在学中。論文に「都市の同姓団体の機能に関する一考察──台湾北部A市のB姓宗親会を事例として」(『アジア・アフリカ言語文化研究』54号)、「地域活性化と地域アイデンティティ──台北市市街地の一寺廟の試み」(『東アジアにおける文化の多中心性』東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所)など。
魯 富子(の ぶじゃ)
1963年生まれ。名古屋大学大学院博士後期課程修了。名古屋大学大学院文学研究科助手。論文に「韓国の都市における同姓結合が意味するもの──非西洋社会の都市化における『帰属的機能組織』の生成と変容」(『社会学評論』189号)、「韓国の都市における同姓組織の全体構造──ソウル市の『全州李氏大同宗約院』を事例にして」(『ソシオロジ』128号)など。
原尻英樹(はらじり ひでき)
1958年生まれ。ハワイ大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。放送大学助教授。著書に『在日朝鮮人の生活世界』(弘文堂)、『日本定住コリアンの日常と生活──文化人類学的アプローチ』(明石書店)、『コリア・タウンの民族誌』(筑摩書房)など。
嶋 陸奥彦(しま むつひこ)
1946年生まれ。トロント大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。東北大学教授。著書に『韓国農村事情』(PHP研究所)、共編著に『The Anthropology of Korea』(国立民族学博物館)、『変貌する韓国社会』(第一書房)など。
宮沢千尋(みやざわ ちひろ)
1962年生まれ。東京大学大学院博士課程修了。南山大学人類学研究所講師。論文に「革命以前の北部ベトナム村落における年齢階梯制と地位獲得競争」(『東洋文化』78号)、共著書に『ベトナムの国家機構』(明石書店)など。
嶋尾 稔(しまお みのる)
1963年生まれ。東京大学大学院博士課程修了。慶應義塾大学専任講師。論文に「植民地期ベトナム村落における秩序再編について──郷約再編の一事例」(『慶應義塾大学言語文化研究所紀要』第24号)など。
瀬川昌久(せがわ まさひさ)
1957年生まれ。東京大学大学院博士課程中退。東北大学教授。著書に『中国人の村落と宗族』(弘文堂)、『客家──華南漢族のエスニシティーとその境界』(風響社)、『族譜──華南漢族の宗族・風水・移住』(風響社)など。
園田茂人(そのだ しげと)
1961年生まれ。東京大学大学院博士課程中退。中央大学教授。編著に『証言・日中合弁』(大修館書店)、共編著に『日中交流の四半世紀』(東洋経済新報社)、『アジアからの視線』(東京大学出版会)など。
服部民夫(はっとり たみお)
1947年生まれ。同志社大学文学部社会学科卒。同志社大学教授。著書に『韓国の経済発展』(文眞堂)、『韓国──ネットワークと政治文化』(東京大学出版会)、『韓国・台湾の発展メカニズム』(共編、アジア経済研究所)など。
伊藤亜人(いとう あびと)
1943年生まれ。東京大学大学院博士課程中退。東京大学大学院教授。著書に『読本韓国』(河出書房新社)、『韓国珍島の民俗紀行』(青丘文化社)、『もっと知りたい韓国』1,2(編著、弘文堂)など。
和崎春日(わざき はるか)
1949年生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了。社会学博士。名古屋大学大学院教授。著書に『大文字の都市人類学』(刀水書房)、『左大文字の都市人類学』(弘文堂)、『アフリカの都市的世界』(共編著、世界思想社)など。
田村克己(たむら かつみ)
1949年生まれ。東京大学大学院修士課程修了。国立民族学博物館教授。編著に『文化の生産』(ドメス出版)、『アジア読本ビルマ』(共編、河出書房新社)など。
編著者・執筆者紹介(2006年12月、再版時のもの)
吉原和男(よしはら かずお)慶應義塾大学文学部教授
鈴木正崇(すずき まさたか)慶應義塾大学文学部教授
末成道男(すえなり みちお)東洋文庫研究員・東洋大学アジア文化研究所客員研究員
井上 徹(いのうえ とおる)大阪市立大学大学院文学研究科教授
上田 信(うえだ まこと)立教大学文学部教授
上水流久彦(かみづる ひさひこ)県立広島大学助手
魯 富子(の ぶじゃ)名古屋大学大学院環境学研究科助手
原尻英樹(はらじり ひでき)静岡大学人文学部教授
嶋 陸奥彦(しま むつひこ)東北大学大学院文学研究科教授
宮沢千尋(みやざわ ちひろ)南山大学人類学研究所助教授
嶋尾 稔(しまお みのる)慶應義塾大学専任講師
瀬川昌久(せがわ まさひさ)東北大学東北アジア研究センター教授
園田茂人(そのだ しげと)早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授
服部民夫(はっとり たみお)東京大学大学院人文社会系研究科教授
伊藤亜人(いとう あびと)琉球大学法文学部教授
和崎春日(わざき はるか)名古屋大学大学院教授
田村克己(たむら かつみ)国立民族学博物館教授