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革命の実践と表象

現代中国への人類学的アプローチ

革命の実践と表象

中国革命はイデオロギー化され、伝統を作りあげた。再構築され、流通する「革命」の言説・諸制度・実践と表象を追う。

著者 韓 敏
ジャンル 人類学
シリーズ 人類学集刊
出版年月日 2009/03/24
ISBN 9784894891289
判型・ページ数 A5・544ページ
定価 本体6,000円+税
在庫 在庫あり
 

目次

序論:中国の社会変化と再構築──革命の実践と表象の視座 韓 敏

 一 近代中国の革命への人類学の問い
 二 中国の革命の意味
 三 本書の構成
 結び

      ●第1部 服飾・映画・アートにみる革命の表象

声と音による「革命」の表象──農村の曲芸(語り物)を中心に 井口淳子

 序 「音」として記憶される革命
 一 解放前・解放後の音の風景
 二 声でかたられる革命──曲芸
 三 現代書目とは
 四 農村における革命文芸の創作者
 五 現代書目の衰退と伝統書目への回帰
 六 革命と芸能の相容れない関係──結びにかえて 

不是鉄、也不是花(鉄でもないし、花でもない)──文革から現代アートへの女性の視覚表象 牧 陽一

 一 婦女能頂半辺天──天の半分を支える
 二 鉄姑娘──鉄の娘
 三 赤脚医生──はだしの医者
 四 接班人──革命の継承者
 五 花であって花ではない──女性アートの展開

文化大革命時期の服飾文化 汪 暁 華

 はじめに
 一 文化大革命期の服飾の流行について  
 二 異なる地域における文化大革命期の服飾受容
 三 服飾文化から見た文化大革命期の軍服研究

映画の中の文化大革命──中国ニューシネマは「文革」をどう描いてきたか? 西澤治彦

 はじめに
 一 文革映画の流れ
 二 文革の舞台
 三 文革映画の登場人物
 四 文革当時のメディア
 五 文革アイテムの描かれかた(文革三部作)
 六 文革映画は何を描こうとしているのか?
 おわりに

「雷鋒おじさんに学ぼう!」の図像学 武田雅哉

 はじめに
 一 雷鋒図像の戦略
 二 雷鋒をさがせ! 描き込まれた雷鋒・映し込まれた雷鋒
 三 雷鋒物語の神話学

      ●第2部 社会制度と文化儀礼の再構築

広西における『改良風俗』政策について──近現代中国における文化政策の一齣 塚田誠之

 一 序言
 二 清代の改良風俗
 三 一九三〇年代の改良風俗
 四 一九五〇年代の「移風易俗」政策──『広西日報』の記事から
 五 結びにかえて

現代の表象と伝統の変遷──北京の墓地と葬法に関する考察 何 彬

 一 死に関する諸表象
 二 北京市の葬儀の諸相 
 三 葬法の変遷
 四 公墓までの道程
 結び

死をめぐる革命と民間知識──陝西省中部地域の公共墓地産業と葬儀改革を事例として 田村和彦

 一 はじめに
 二 葬儀改革の概要と公墓
 三 公墓案内にみられる意味共有空間
 四 結論

転生に関わる表象および儀礼的実践──社会主義革命前後の四川地域の事例を中心に 謝 茘

 一 はじめに
 二 宗教的施設における公共的表象と人びとの心的表象
 三 村落の死者儀礼における霊魂の転生の表象
 四 諸表象の連鎖と時間的持続

共通の運命・異なる人生──イスラム指導階層のライフヒストリーからみた中国の革命と社会変化 王 建 新

 一  二〇世紀中国史の読み方──イスラム宗教指導者からの視座
 二 地域社会のなかのイスラム宗教指導者
 三 イスラム宗教指導者への道
 四 革命運動のなかのイスラム宗教指導者
 五 改革開放の時代を生きるイスラム宗教指導者
 結びにかえて──ライフヒストリーが語ったこと

個人の視点からみた漢人親族関係 秦 兆 雄

 一 問題意識
 二 個人からみた親属関係
 三 個人からみた宗族の分節化と組織化
 四 考察

      ●第3部 グローバル時代における革命の記憶と構造転換

革命表象と観光──ノスタルジアに着目して 東 美晴

 一 調査結果の概要
 二 ノスタルジア
 三 四〇歳代にとっての革命表象
 おわりに

儀礼と象徴──毛沢東生誕一一〇周年の記念行事を中心に 韓 敏

 序言
 一 従来の毛沢東生誕に関する公式の記念行事
 二 生誕一一〇周年の政府主催の記念行事
 三 生誕一一〇周年の韶山における民間の祭祀活動
 結び

建国以来の民間文化の変容プロセス──甘粛省蓮花山花児会を中心に 徐 素 娟

 一 花児と花児会
 二 蓮花山花児会と蓮花山花児会における人物関係
 三 今までの花児研究とその問題点
 四 花児会の人物関係における変容と政府の役割
 五 建国後以来政府が花児会に参与するプロセス
 六 政府の参与による花児会への影響
 結び

新チャイナ服、漢服と漢服運動──二一世紀初頭、中国の「民族衣装」に関する新しい動き 周 星

 一 「民族衣装」の場面と情景性
 二 「新チャイナ服」の流行──国際的な場面での「民族衣装」の演出
 三 「漢服」についての話題
 四 「漢服運動」
 五 多民族中国の「民族衣装」あるいは、「国服」は可能か?

現代に生きる革命の語り──日本における文革体験と黄土高原調査 深尾葉子

 一 日本における文革と生い立ち
 二 もうひとつの幼少体験(日本の高度経済成長)
 三 黄土高原へ
 四 参与被観察
 五 革命の言説
 六 環境破壊という呪縛

中国政治経済下の風水師──市場経済の社会人類学 渡邊欣雄

 一 中国の「表裏」の政治経済と人びとの生活
 二 風水師の活動と市場経済
 三 風水師の村
 四 政治経済学では分からぬ風水術の普及
 五 事例研究──風水村での学習
 六 風水の学習と伝承
 七 風水師になるまで
 八 旅先での風水判断の依頼
 九 風水師の報酬
 一〇 おわりに──政治経済の動機と動因

編者あとがき

索引

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内容説明

中国の革命はその後イデオロギー化され、日常的実践を通してもう一つの伝統を作りあげた。21世紀の現在、観光・芸術・民間信仰などの分野で再構築され、流通する「革命」の言説・諸制度・実践と表象を追う注目の論集。


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序論より


今年は北京オリンピック開催年であると同時に、中華人民共和国建国五九周年、社会主義集団制度の人民公社確立の五〇周年、一九六六年に始まり一九七六年に終焉した文化大革命の四二周年、新中国の主要な創設者の毛沢東の逝去三二周年にあたる年でもある。過去半世紀にわたって、中国は大きく変わっている。


革命は近代中国を貫通するもっとも重要なキーワードの一つであり、中国社会の変化を掲示するもっとも核心的な概念の一つである。世界の四分の一の人口が動員された二〇世紀の中国の革命は、為政者にとって大胆な実験であり、民衆にとって悲壮な社会実践であったといえよう。


新中国誕生以降、社会主義国家政権は、従来の社会構造、法制度、風俗慣習、道徳倫理、宗教信仰に大きな変化を及ぼし、社会主義革命はイデオロギー化され、日常的実践を通して中国社会に根を下ろし、近代史の中でもう一つの文化と伝統を作り上げている。社会主義市場経済への移行とグローバル化の今日において、社会主義革命の歴史と実践は完全に風化したのではなく、日常生活、観光、芸術、民間信仰などの分野で形を変えて再構築され、表象され、流通されている。


本書は近代中国を貫通する最も重要なキーワードの一つである革命とその実践に関する最初の人類学研究であり、平成一五年一〇月から平成一八年三月まで開催された国立民族学博物館共同研究「中国の社会変化と再構築──革命の実践と表象を中心に」(代表:韓敏)の研究成果である。


編者が代表をつとめた上記の共同研究では、近代中国の革命を単に歴史の出来事としてみるのではなく、一つのシステムとして見なし、三つの問題設定を行った。第一は、社会主義革命がどのような言説や諸制度をいかに生み出しているのか? 新しく生み出されたものがどのように表象され、実践されているのか、第二は革命的諸制度と言説における従来からの連続性と断絶性を究明すること、第三は、革命的言説、諸制度、実践と表象が市場原理のグローバル化の時代において、いかに展開され、再構築されているのか、である。研究会において上記の命題をめぐってクロスオーバー的視点から研究と討議を重ねて、中国の近代革命──近代に生成したもうひとつの伝統、世界史におけるもうひとつの近代化を考察した。上記の三つの問題設定は本書の三部構成を成している。


中国に関する人類学においては、一九八〇年代に入ってから、社会主義革命後の中国社会の変化に関する研究が急速に増えてきた。革命後の中国に関する人類学の研究動向を概観するには、アメリカの人類学者のステヴァン・ハレルがAnnual Review of Anthropology誌に寄せたThe Anthropology of Reform and the Reform of Anthropology: Anthropological Narratives of Recovery and Progress in China [Harrell 2001: 139-61]や、瀬川昌久がJapanese Review of Cultural Anthropology誌に寄せたAnthropological Studies in Japan of Chinese Society: 1900-1997[Segawa 1998]、末成道男が書いたChinese Anthropology in Japan: A View from Inside[Suenari 1995]にくわしい。ハレルは共同体(communities)、生活とナショナリズムに焦点をあて、建国後、特に一九七八年の改革開放後の中国に関する欧米および大陸の人類学者の研究を詳しくまとめた。それに対して瀬川と末成は日本と西側の人類学研究の違いを意識しながら、日本における中国の人類学研究の歴史と特徴をよくまとめている。上記の三つの研究概説は社会主義イデオロギーにもとづいて作られた言説、諸制度、人びとの実践と表象に関する研究を直接取り上げていないが、革命後の中国社会を考える上で大いに参考になる。社会主義革命後の中国社会の変化に関する人類学的研究は、英語圏や中国と日本において数多くの研究があるが、その多くは従来の伝統的諸制度の革命後の変化を取り上げているものの、そこでは社会主義革命を過去のものとみなし、社会主義イデオロギーにもとづいて新しく作られた言説、諸制度、実践と表象に注意を払ってこなかった。


本書は、革命による国民国家の建設と社会主義的国民文化の生成を正面から取り上げる。本書の基本的スタンスは人類学、民俗学、歴史学、文学などの学際的研究によって、トップダウンの国家言説・政策と民衆の実践という複眼的視点から、近代革命の中で、社会主義理念がいかにイデオロギー化され、制度化され、表象され、個人、家族、集団がいかにそれらを内在化し、急激な政治・社会変化に適応しながら、戦略的に親族組織、冠婚葬祭、民間芸能、民間信仰および地域社会を再編成してきたのかを取り上げる。


社会主義革命の実践と表象を人類学の研究対象にする本研究は、中国に関する人類学的研究において新しい研究分野領域を切り開くと同時に新しい研究視点を提供することができるだろう。


数億人が動員された中国の革命を人類学的に研究する場合、実践と表象は有効なコンセプトであろうと考えている。ここでの表象とは、象徴、あるいは物事を象徴的に表わしたり代弁したりすることを意味する。社会学者のデュルケム(E´mile Durkheim)は、社会生活はそのすべてが表象(representation)から成り立っていると指摘している。デュルケムは表象を個人的表象と集合的表象に分けて、集合的表象はあるグループのメンバーにとって共通の知的感情的な意味をもつシンボルを意味し、旗のような物質の形に表れるシンボルだけではなく、人が世界を見たり、世界に関連づけたりする方法を規制する基本的概念も含むとする。他方、個人的表象は集合的表象とは違って、個々の経験を意味する[デュルケム 一九七五]。グループにおいても、個人においても表象というものは、すでに形成されている実在を、言語、旗や服装や髪型のようなもののシンボルを通じて意味を生成する行為であり、その行為は個人やグループの主張や利益などに関わるポリティクスがある。本書で取り上げる転生、霊魂救済(謝論文)、軍服と軍便服(汪論文)、英雄像(武田論文)、女性像の成り立ちとその変化(牧論文)、毛沢東の象徴性(韓論文)、映画の中の文化大革命(西澤論文)、革命遺産を対象とする観光(東論文)などはいずれも個人的表象と集合的表象に関わる問題である。


本書のもう一つのキーコンセプトは実践である。ここでの実践は広義と狭義の二つの意味がある。広義の場合、理念の反対語としての行為を意味する実践である。狭義の実践は人間が社会と社会関係に対する働きかけを表し、倫理的、政治的活動を意味する。つまり、人間の社会関係に対する認識と働きかけである。本書の執筆者は複数のパースペクティブ[毛 一九六八、ブルデュ 二〇〇一、田辺 一九八九、田辺・松田 二〇〇二]から葬儀改革(何論文、田村論文)、親族制度の変化(秦論文)、風俗改革(塚田論文)、イスラム指導階層のライフヒストリー(王論文)、民間文化への国家参入と民間文化の再構築(井口論文、徐論文)、風水師の風水判断(渡邊論文)を取り上げ、社会実践の諸相と過程を検討した。


本書を貫通するもう一つの視座は、社会主義革命を経た国民国家と社会との関係である。アメリカの社会学者のチャールズ・ティリー(Charles Tilly)は、国民国家の形成を考える場合、ネーション形成(nation-building)と国家政権の建設(state-making)の二つの過程があることに注目し、ネーション形成は国民国家に対する国民のアイデンティティ、参与、義務と忠誠などのような、国家に対する国民の意識的および心理的な帰属認識を含む。それに対して、国家政権の建設は国家権力の拡大、政権の官僚化、社会への政権の浸透性を意味すると指摘した[Tilly 1975]。本書は、社会主義革命によるネーション形成の過程に展開される国家と社会の関係に注目し、新政権が社会動員の手段としていかなる新しい英雄像(武田論文)、女性像(牧論文)、指導者像(韓論文)を生成し、いかにしてそれらを社会へ浸透させていったかを分析し、指導者崇拝から生まれた文化大革命時期の国民服=「軍便服」の流行のメカニズム(汪論文)を検討し、社会主義革命によるネーション形成の過程という課題への複数の重要な切口を示した。また、一九三〇年代の国民党政権による「風俗改革」と五〇年代の共産党政権による「移風易俗」(塚田論文)、民謡「花児」とその祭りの「蓮花山花児会」における政府参与(徐論文)は、国家政権の建設の過程に位置づけられ、国家権力の拡大と社会への政権の浸透性を考える上で重要なポイントとなる。

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執筆者紹介
韓 敏(かん びん)
1960年、中国遼寧省生まれ。東京大学大学院博士課修了。学術博士。
現在、国立民族学博物館准教授。
著書に『回応革命与改革――皖北李村的社会変遷与延続』(南京:江蘇人民出版社、2007)など。

井口淳子(いぐち じゅんこ)
1961年、兵庫県生まれ。大阪大学大学院博士課程修了、博士(文学)。
現在、大阪音楽大学音楽学部教授。
著書に『中国北方農村の口承文化:語り物の書・テキスト・パフォーマンス』(風響社、1999年)など。

牧 陽一(まき よういち)
1959年富山県生まれ。一橋大学大学院博士課程単位取得。
現在、埼玉大学 教授。
著書に『中国現代アート』(講談社、2007年)、『中国のプロパガンダ芸術』(共著、岩波書店、2000年)、『アヴァン・チャイナ』(木魂社、1998年)、
共編訳書に『中国現代戯曲集第1集』(晩成書房、1994年)。

汪暁華(おう ぎょうか)
1960年、中国遼寧省生まれ。武庫川女子大学大学院博士課程修了。博士(家政学)。
現在、大阪薫英女子短期大学非常勤講師、株式会社アトライズヨドガワ勤務(会社員)。
論文に「文化ショックと中国の近代化:伝統文化と外来文化の拮抗から見た服飾文化」『武庫川女子大学生活美学研究所紀要』第11号(武庫川学院、2001年)、「ファッション」、「人民服と軍服」『民族学』季刊115号(千里文化財団、2006年)、共同翻訳著書『紫禁城の后妃と宮廷芸術』(セゾン美術館、1997年)など。

西澤治彦(にしざわ はるひこ)
1954年、広島県生まれ。筑波大学大学院博士課程単位取得退学。博士(文学)。
現在、武蔵大学教授。
共訳書に『東南中国の宗族組織』(弘文堂、1991年)、共編著に『アジア読本・中国』(河出書房新社、1995年)、『大地は生きている:中国風水の思想と実践』(てらいんく、2000年)、『中国文化人類学リーディングス』(風響社、2006年)、著書に『中国映画の文化人類学』(風響社、1999年)など。

武田雅哉(たけだ まさや)
1958年、北海道生まれ。北海道大学大学院博士課程中退。
現在、北海道大学大学院教授
著書に『蒼頡たちの宴:漢字の神話とユートピア』(筑摩書房、1994年)、『猪八戒の大冒険:もの言うブタの怪物誌』(三省堂、1995年)、『桃源郷の機械学』(作品社、1995年)、『清朝絵師:呉友如の事件帖』(作品社、1998年)、『中国科学幻想文学館・上』(大修館書店、2001年)、『よいこの文化大革命:紅小兵の世界』(広済堂出版、2003年)、『〈鬼子〉たちの肖像:中国人が描いた日本人』(中央公論新社、2003年)、『楊貴妃になりたかった男たち:〈衣服の妖怪〉の文化史』(講談社、2007年)、『飛翔?!大清帝国』(任鈞華訳。遠流出版、台北、2008)など。

塚田誠之(つかだ しげゆき)
1952年、北海道生まれ。北海道大学大学院博士課程修了。博士(文学)。
現在、国立民族学博物館先端人類科学研究部教授。
著書に『壮族社会史研究:明清時代を中心として』(国立民族学博物館、2000年)、『壮族文化史研究:明代以降を中心として』(第一書房、2000年)、編著に『民族表象のポリティクス:中国南部における人類学・歴史学的研究』(風響社、2008年)など。

何 彬(か ひん)
1956年、中国北京市生まれ。北京師範大学大学院博士課程修了。博士(文学)。
現在、首都大学東京人文社会系教授。
著書に『浙江漢族の葬俗』(北京:中央民族大学出版社、1996年)など。

田村和彦(たむら かずひこ)
1974年、山梨県生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得退学。
現在、福岡大学准教授。
論文に「中国の葬儀改革にみる連続と変容、地方都市における公墓政策の受容を例として」『中国21』25号(愛知大学現代中国学会編、風媒社、2006年)など。

謝 茘(しゃ れい)
1963年、北京市生まれ。お茶の水女子大学大学院博士課程単位取得満期退学。博士(学術)。
現在、法政大学准教授。
論文に「中国社会の霊魂観の表象に見られるパラドックス」『アジア・アフリカ言語文化研究』69号(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所、2005年)など。

王建新(おう けんしん)
1956年、中国新疆ウルムチ市生まれ。東京大学大学院博士課程修了。博士(学術)。
現在、中国中山大学社会学与人類学学院教授。
著書にUyghur Education and Social Order: The Role of Islamic Leadership in the Turpan Basin ILCAA (Studia culturae Islamicae ; no. 76), Tokyo University of Foreign Studies, 2004. など。
秦兆雄(しん ちょうゆう)
1962年、中国湖北省に生まれる
金沢大学文学部卒、東京大学大学院博士課程修了(学術博士)。
現在、神戸市外国語大学准教授。
著書に『中国湖北農村の家族・宗族・婚姻』(風響社、2005年)、共著に『やもめぐらし:寡婦の文化人類学』や『地球時代の文明学』、論文に「中国人類学の独自性と可能性」『国立民族学博物館研究報告書』31(1):117-153、2006年など。
東 美晴(あずま みはる)
1962年兵庫県生まれ。
甲南大学大学院博士後期過程修了。博士(社会学)
現在、流通経済大学社会学部教授。
著書に『解放前中国江南農村におけるジェンダーの研究:婚姻と出産にみる女性の文化、社会的位置づけ』(甲南大学、1997年)など。

徐素娟(じょ そけん)
1971年、中国河南省生まれ。大阪大学大学院博士後期課程単位修得退学。
現在、堺市役所市長公室国際部非常勤職員、京都文教大学非常勤講師。
論文に「『花児』と『花児会』の現状とその観光開発」『旅の文化研究所研究報告』No.11(旅の文化研究所、2002年、2001年度一般公募研究)など。

周 星(しゅう せい)
1957年、中国陝西省生まれ。中国社会科学院大学院博士課程、民族学博士。
現在、愛知大学国際コミュニケーション学部教授。
著書に『民族学新論』(陝西人民出版社、1992年)、『民族政治学』(中国社会科学出版社、1993年)、『境界与象徴:橋和民俗』(上海文芸出版社、1998年)、『民俗学的歴史、理論与方法』(商務印書館、2006年)など。

深尾葉子(ふかお ようこ)
1963年、大阪府生まれ。大阪市立大学大学院前期博士課程修了。
現在、大阪大学経済学研究科准教授。
共編訳に『現代中国の底流:痛みのなかの近代化』(行路社、1991年)、共著に『黄土高原の村:音・空間・社会』(古今書院、2000年)など。

渡邊欣雄(わたなべ よしお)
1947年、東京生まれ。東京都立大学大学院博士後期課程修了。博士(社会人類学)。
現在、東京都立大学教授。
論文に『風水思想と東アジア』(人文書院、1990年)、『漢民族の宗教』(第一書房、1991年)、『風水:気の景観地理学』(人文書院、1994年)、『風水の社会人類学』(風響社、2001年)など。

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