目次
特集について (川森博司)
構造主義と象徴人類学─個人的研究史としてのレヴィ=ストロース (波平恵美子)
昔話の構造分析から観光文化研究へ 川森博司)
レヴィ=ストロースと大林太良─神話学における構造と歴史 (山田仁史)
佐渡ムジナと私、そして追悼クロード・レヴィ=ストロース─「構造主義」からの落ちこぼれの証言 (梅屋 潔)
〈インタビュー〉
小松和彦に聞く「構造主義と私─『神々の精神史』から三〇年余り」 (聞き手:山泰幸、土居浩、川森博司)
【論文】
いざなぎ流太夫の近代的存在形態─神道修成派との関連をめぐって (小松和彦)
【研究ノート】
抜けた乳歯の行方─身体観の変容にせまる (安井眞奈美)
【資料紹介】
北京の怪異伝承─一九八九年から二〇一〇年までの語り (張 曄)
【書評】
『追憶する社会 神と死霊の表象史』──山 泰幸 著 (足立重和)
『産む・育てる・伝える─昔のお産・異文化のお産に学ぶ』──安井眞奈美 編著 (鈴木由利子)
執筆者紹介
彙報
投稿要領
英文目次
編集後記
内容説明
国際的・学際的視野からの日本文化研究・人間文化研究のための研究・交流の場となることを目指して創刊。11号からはより開かれた雑誌を目指しリニューアル。特集:「構造主義と日本研究─レヴィ=ストロース追悼」
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執筆者紹介(a所属 b主要著書・論文 c専攻)
川森博司(かわもり・ひろし) a神戸女子大学教授 b「昔話の語りの変容と語り手の実践─伝承の衰退の議論を読み替える」(『日本民俗学』二五一号、二〇〇七年)、『日本の民俗3 物と人の交流』(共著、吉川弘文館、二〇〇八年) c民俗学・文化人類学
波平恵美子(なみひら・えみこ) aお茶の水女子大学名誉教授 b『ケガレの構造』(青土社、一九八四年)、『日本人の死のかたち─靖国から伝統儀礼まで』(朝日新聞社、二〇〇四年) c文化人類学
山田仁史(やまだ・ひとし) a東北大学大学院文学研究科准教授 b「盟神探湯の源流 再考」(『国史談話会雑誌』五〇号、二〇一〇年)、「伊能嘉矩:『遠野物語』の先駆者」(三浦秀一編『東北人の自画像』、東北大学出版会、二〇一〇年) c神話学・宗教民族学
梅屋 潔(うめや きよし) a神戸大学大学院国際文化学研究科准教授 b『憑依と呪いのエスノグラフィー』(浦野茂、中西裕二との共著 岩田書院、二〇〇一年)、「酒に憑かれた男たち─ウガンダ・アドラ民族における酒と妖術の民族誌」(中野麻衣子・深田淳太郎編『人=間の人類学』、はる書房、二〇一〇年) c社会人類学
小松和彦(こまつ・かずひこ) a国際日本文化研究センター教授 b『憑霊信仰論』(講談社学術文庫、一九九四年)、『百鬼夜行絵巻の謎』(集英社新書、二〇〇八年)、『いざなぎ流の研究』(角川学芸出版、近刊) c文化人類学・民俗学
山 泰幸(やま・よしゆき) a関西学院大学准教授 b『追憶する社会─神と死霊の表象史』(新曜社、二〇〇九年)、『環境民俗学─新しいフィールド学へ』(編著、昭和堂、二〇〇八年) c民俗学、思想史、社会文化理論
土居 浩(どい・ひろし) aものつくり大学准教授 b「「墓ばかり調べている人」たちのネットワーク」(西海賢二ほか『墓制・墓標研究の再構築』岩田書院、二〇一〇年)、「仏教民俗学と近代仏教研究のあいだ」(『季刊日本思想史』第七五号、二〇〇九年) c生活学(民俗学/地理学)
安井眞奈美(やすい・まなみ) a天理大学文学部准教授 b『産む・育てる・伝える─昔のお産・異文化のお産に学ぶ』(編著、風響社、二〇〇九年)、「現代の妖怪と名づけ─「かわいい」妖怪たちと暴力をめぐって」(小松和彦編『妖怪文化の伝統と創造』せりか書房、二〇一〇年) c民俗学 文化人類学
張 曄(ちょう・いぇ) a大阪観光大学研究生 b民俗学
足立重和(あだち・しげかず) a愛知教育大学教育学部准教授 b『郡上八幡 伝統を生きる─地域社会の語りとリアリティ』(新曜社、二〇一〇年)、「生活感覚のフィールドワーク─岐阜県郡上市八幡町の事例研究から」(『社会と調査』創刊号、二〇〇八年) c社会学
鈴木由利子(すずき・ゆりこ) a東北学院大学東北文化研究所客員 b「堕胎・間引きと子どもの命」『〈いのち〉と家族─生殖技術と家族Ⅰ〔シリーズ比較家族第Ⅲ期四〕』(早稲田大学出版部、二〇〇六年)、「水子供養にみる生命観の変遷」(『女性と経験』三四、二〇〇九年) c日本民俗学